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直木賞 松井今朝子さん 軽井沢を語る [本]

江戸時代の吉原を舞台とした「吉原手引草」で第137回直木賞を受賞された
作家・松井今朝子さんが現在軽井沢で新作を執筆中、ということで特別にお時間を
いただきインタビューをさせていただきました。

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京都・祇園のご出身という松井さん。幼い頃から歌舞伎に魅せられ、
早稲田大学大学院を卒業されてから松竹に入社、以来、歌舞伎の企画、制作の
お仕事をずっと続けていらっしゃったという松井さんの作品はどれも緻密な
時代考証に基づき、舞台が目の前に展開していくような「現場感」=リアリティーが
溢れています。インタビューのお話一つ一つにも穏やかな、でも作品へのこだわりや
執筆の情熱が込められていて、作品を呼んでいる時と同じような滑らかさ、
心地よさを感じることができました(若輩者の私ごときがこんな風に申し上げるのは
はなはだ僭越ですが…お許しください)。

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新作やレギュラーのエッセイの執筆に次回作の構想を練るためのリサーチと
軽井沢にも山のような資料を持ち込まれてのお仕事だったということで、
大変な激務の中にもかかわらず快く取材のお時間をいただき、ありがとうございました。
この場を借りて改めて御礼を申し上げます。

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新作では明治という、大きな歴史のうねりの中、「開国」=グローバリゼーションに
直面した日本人がどうダイナミックに生きていったのか、そうした姿を描きたいと
おっしゃる松井さん。「歴史を舞台に小説を書いてはいるけれど、今の日本、今の
日本人に対するメッセージも込められている」とおっしゃいます。
RPG=ロール・プレイング・ゲームにも「はまっていた」という、歴史小説家の
松井さんからはちょっとイメージができないお話も伺いつつ、作品を読む読者が
登場人物に対して共感や同時代感を持って、小説の世界を楽しんでもらえるように
工夫をされているんだそうです。

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直木賞を受賞されて以来、ますますお忙しい毎日をお過ごしの松井さん。
そんな中、日々の夕食メニューをまとめるブログも更新されています。
あんなにお仕事を抱えていらっしゃるのに…ブログまで…なんという執筆力!でしょうか。
このブログがまたとっても楽しい!軽井沢のスーパーに気軽に買い物にお出かけに
なってご自身で料理をされてしまうという松井さん。僕もレシピの参考にさせていただきます。

松井さんのパワフルなお仕事ぶりに感銘、感動しつつ、こうしてポジティブに
貪欲にどんどん挑戦されていく様子をお手本に頑張らなくては!と
エネルギーをいただいた気がしています。

松井さんのHPは、http://www.kesako.jp/
軽井沢の素敵な写真も掲載されています、ぜひご覧下さいませ。

(写真をお送りいただきましたKさん、ありがとうございました。)

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