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「モーニング・キャンバス」4/10(金)~ステンドグラスの制作体験! [モーニング・キャンバス]

ニューヨークのティファニー工房で長らく修行を積まれ、フランス、イタリアの
史跡などの修復活動にもあたられた、ステンドグラス作家の第一人者、
菅原任さん。これまでもこの番組で何回かインタビューをお送りしましたが、
東御市の「太陽リビング」で開催中の個展では、会場で実際に菅原さんの
指導を受けながら、ステンドグラス作品の制作を体験することができます。

今回、僕が挑戦させていただいたのはこの「ハミングバード」作り。
鳥のボディーはティファニーのゲイリー・ストーム氏の作品。僕はこの羽の
部分の制作をさせていただきました。こんな風に既に菅原さんが羽に使う
グラスセットを用意してくださっています。
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羽のグラス、細かいものは長さ1.5センチくらい、厚みは0.8ミリくらい。
グラス1枚1枚の縁をこうして幅1センチくらいの銅線テープで包みます。
テープにあまりしわやゆがみをつけずに蒔くのがなかなか緻密な作業。
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菅原さんのティファニーでの修行時代のお話などをおしゃべりしながら、
手は一生懸命動かし、なんとか1時間ほどで全部、銅線を付けました。

右の羽、左の羽、そして尾羽とピースをそれぞれまとめてスズのハンダを
つけていきます。それぞれのピースの銅線にしっかりハンダが付くよう
しっかり「ワックス」も塗るのがこつ。
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「ノートルダム寺院の修復は、高さ30メートルまでロープで引き上げられて、
数時間下りてこれない辛い作業。工具も落とさないよう一つ一つに穴を開けて
体に結び付けておくんです」…まるで映画「ミッション・インポッシブル」の世界。
そんな菅原さんのお話を伺いながら、いよいよハンダ付け。まずは菅原さんに
見本を見せていただきました。一見、簡単そうですが…。
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適量のハンダをムラ無く、均一に滑らかに塗るのは至難の業。
悪戦苦闘する僕と違って、菅原さんは実に巧みに、あっという間に
ハンダを付けていきます。僕のつけたハンダはこてでゴシゴシこすりながら
時間も掛けて付けているので、灰色にくすんでしまうのですが、菅原さんは
スピーディーに作業を進めるので、スズと銀をまぜたこのハンダが
ピカピカと鮮やかに輝いています。さすが菅原さん、世界の技です。
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完成したハミングバードは太陽の光を受けて鮮やかな光を放ちます。
ちなみにこの羽のグラスの何枚かは、菅原さんがアメリカで見つけた
1900年代初頭の貴重なティファニーのグラス。水色から深みのあるブルーが
太陽の光を受けると、玉虫色の光を放ち、それはそれは幻想的。
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こうした緻密な作業を経て、菅原さんのこうした作品が作り上げられます。
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高さ2メートルを越えるエッフェル塔もこうして1枚1枚のグラスがハンダで
つなぎ合わされています。東御での個展ということでブドウをモチーフにした作品も。
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かわいいクマの壁掛けも一つ一つ表情が違います。一緒に体験した
皆さんもこうした緻密な菅原さんの技に感動いっぱいで魅入っています。
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菅原さんの作品展「HARMONY」は19日までの予定で(延長の可能性も)
サンテラスホール近く、東御市常田の「太陽リビング」ショールームで開催中。
詳しくは太陽リビングのHP http://www.taiyou-living.co.jp/ をご覧下さい。

軽井沢の森の中、柔らかな春の陽射しを受けて輝くステンドグラスの世界は
きっと一層の魅力を放つはず。ぜひお気に入りの作品を探しに、そして作りに
お出掛けください!!

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