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浅間山麓の動物たちを解剖~「ASAMAネイチャー通信」取材レポート [ASAMAネイチャー通信]

今回の「ASAMAネイチャー通信」取材レポートは、ちょっと「苦手」な写真を載せて
お伝えしますので念のため。

浅間山麓の豊かな自然を、より面白く分かりやすく観光客の皆さんに紹介しようと
日夜勉強を重ねていらっしゃる浅間山麓国際自然学校のインタープリターの皆さん。
このほど開催されたスキルアップ講座は、浅間の動物たちの死体を解剖することで、
動物たちの生態と生育環境を学び、人間との関わり方に思いを馳せようというもの。

講師は軽井沢町をベースに活動されているワイルドライフ・コミュニティー研究所の 南正人さんと福江佑子さん。こうした動物の死体の解剖も南さんや福江さんにとっては
研究の大事な仕事、とあって今回は軽井沢町内で交通事故に遭って命を失った
キツネとタヌキ1体ずつ、自然学校に運ばれてきました。
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キツネはまだ生後1年くらいの若いキツネだったそう。国道146号線万山望あたりで
はねられてしまったよう。胃袋を見るといっぱいに食べ物が入っていたので、
きっとお腹いっぱいに食事を終えた後に車にはねられてしまったのでしょう。

タヌキは1000m林道でやはり事故にあってしまったとのこと。インタープリターの
皆さんも最初はおっかなびっくりでしたが、そこはやはり「自然のプロ」。
メスを持ち、どんどんと解剖に挑戦、様々な発見に感動の声が上がりました。
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私もちゃんとウェアと手袋を身に着けてお手伝い!中学や高校の生物の授業を
思い出しました。

キツネの足の皮をはぐと、指の関節のしくみがよく分かりますし、タヌキの子宮の
小ささにびっくり。こんな小さくて細い器官に、多いときでは赤ちゃんが
5頭も6頭も育つのです。ちなみにタヌキの赤ちゃんは1頭およそ100グラムくらい。
タヌキは毎年出産するそうで、子宮を調べると出産の痕跡が分かり、このタヌキが
今何歳くらいで、何匹これまでに子どもを生んでいたのかなど分析できるそう。
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こうした体を持ちながら、動物たちは浅間山麓の森の中で、それぞれが精一杯に
命の炎を燃やしながら生息しています。そんな動物たちとここ軽井沢で「共存」する
私たちが、どうしたら少しでも彼らと穏やかに共存が出来るのか、森から動物が
いなくなること=森が住みにくくなることが、すなわち人間にとっても生活しにくい
環境になっていくのだと考えると、動物との共存が人間自身の生活のバロメーターと
なることが分かります。この番組ではそんな動物たちの動きもお伝えしていきます。

このレポートは15日日曜日午前10:30~FM軽井沢で放送します。
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