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春はすぐそこ〜小諸のわら馬パレード&お人形さんめぐり [ニュース]

昼になり暖かな日射しが顔をのぞかせた小諸市に取材に行きました。
北国街道小諸宿の「お人形さんめぐり」が大変人気と聴き、本町へ。
町のお店のあちこちに由緒あるひな人形が飾られています。
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色とりどりのひな人形は実に鮮やか。つるしびなは黄色に金にと目にまぶしく、
大勢の観光客の皆さんが「綺麗ね〜」と歓声を上げていました。
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ほんまち町屋館には1927年アメリカから送られた「青い目のお人形さん」も
特別展示。現在は小諸市立東小学校に保存されている貴重なものです。
傍らには2年前にアメリカから寄贈された「妹さん人形」も展示されました。
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「妹さん」の横には「わら馬」が。そうです、市内5つの区から集まった
子どもたちとわら馬20騎余りが午後1時半からパレードに繰り出しました。
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こうしたお祭りに子どもも大人も一緒になって参加できるって、とても
素敵なことだと思います。僕にとって生まれ故郷の小諸がこうして多くの
人々でにぎわう様子を見るととてもうれしく、自分が幼い頃の小諸の町を
思い出すようで懐かしい気持ちになります。

そんなお祭り会場の一角に軽井沢プリンスホテルスキー場でも先日設置された
地域限定ワンセグ放送の試験デスクが設けられていました。「東京・丸の内と
浅間山麓の元気アップ・コラボレーション事業」として内閣府から採択を
受けたこのプログラムの一環として、お祭り会場の様子をリアルタイムで
ワンセグ放送として発信中。さっそく多くの皆さんがアクセスしていました。
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こうして古き良き時代を感じさせるお祭り会場で、最新のテクノロジーが稼働する、
これも新しい小諸の姿です。「お人形さんめぐり」は8日まで続きます。
小諸はとても心が弾む、楽しく、懐かしく、そして新しい春を迎えています。
ぜひお出掛け下さい!!詳しくはHP http://www.machiyakan.com/ から。

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防災ボランティアセンター立ち上げ訓練に参加! [ニュース]

一昨年の台風9号による大停電に、浅間山の噴火と、軽井沢町も決して天災と
無縁の場所ではありません。

ということで、今日行われた災害ボランティアセンター立ち上げ訓練を取材しました。
町民の皆さん、およそ200人が参加した訓練、まずはお昼ご飯を食べて腹ごしらえ。
メニューは「災害時の非常食」。様々な献立!がある様子。
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五目御飯が大人気!みるみるうちに無くなっていきます。
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僕は「あんこ餅」を選びました。パッケージを開けると「乾パン」のようなお餅が出てきます。
水に浸しておよそ3分間。その間に別の容器に粉のあんこを入れ、水で溶いておきます。
お餅が柔らかくなったところで、あんこにつけていただきます。お汁粉のようで美味しい!
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午後1時過ぎからいよいよ訓練が始まりました。続々とボランティア役の町民の皆さんが
ボランティアセンターが設けられた町公民館に詰め掛けます。まず受付と名札作りです。
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今回は町が台風災害に見舞われ、各所で土砂崩れや浸水の被害が続出という設定。
ニーズ係のデスクには町内各地から続々とボランティアの派遣を求める電話が。
用意されたシートに基づいて、被害の状況、派遣の希望人数を正確にまとめます。
僕の「配属」された総務係では各係からの要望が続々と入ります。災害時には本格的な
名札を用意できない可能性も…ということで腕に目立つよう名前入りのガムテープを。
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ニーズを受けたマッチング係で、ボランティアとして受け付けた皆さんに呼びかけます。
「追分地区で床上浸水のお宅があります!荷物の片付けに行ける5人の皆さん!」
待機するボランティアの皆さんの手が続々とあがり、さっそく派遣の準備。
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ニーズシートに、派遣される皆さんがそれぞれの名前と連絡電話番号を書いた
付箋を貼り付けていきます。地図を渡され、説明を受け、いざ出動準備となります。
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送り出し係のブースには、派遣先で必要とされる防塵マスクや長靴、ブラシなどを
渡されます。今日は実物の代わりにこうした紙が用意されていました。
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派遣が終わり、活動記録をきちんと報告することも大事。さらに訓練の終了にあたり、
センター側、ボランティア側の参加者の皆さんが一同に集まって、今回の講師を
務められた、にいがた防災ボランティアネットワーク事務局長の李仁鉄さんとともに
今日の反省会。
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「地図の縮尺が大きすぎて、町外の人がボランティアに来てもこれでは現場まで
たどりつけない」「ペットの対応を求められたらどうする?」などなど森の多い、
観光地、軽井沢ならではの様々な課題が活発に議論されました。

李さんは「災害に強い町づくり」ではなく、「災害にも強い町づくり」を訴えていました。
日頃からどれだけ人が人とつながりを持てるのか、FM軽井沢も皆さんの
「つながり作り」のお手伝いをしていきたいと思います。

今日の訓練の模様は3月2日(月)「気まぐれマーマレード」12:00~14:00 で
李さんのお話とともにお伝えします。ぜひお聴きいただき、来年はさらに多くの
皆さんに参加していただきたいと思っています。







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昼も働く、県外でも働く~カーリングチームもスタジオへ! [ニュース]

私は朝の番組のみならず、昼の番組でも月、木曜日はスタジオでアシスタントを担当します。
結構、外への取材も多いんです。先週は群馬県渋川市に取材に行きました。
今日はその渋川取材の模様を昼の番組でお伝えしました。

国土交通省利根川水系砂防事務所で軽井沢町を含む浅間山火山防災対策連絡会議
企画した「ロールプレイングによる防災訓練」が行われました。
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今回の訓練で「行政側」=「プレーヤー側」に廻るのが長野県の市町村。
軽井沢町や御代田町の職員の皆さんが、コントローラーから入る、
様々な「噴火情報」」を聞いて、道路の通行止めや避難所の開設等を判断、
情報を他の機関はもちろん住民にも広報、共有を目指します。
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コントローラーには群馬県側の市町村が入ります。情報カメラなどから
刻々と情報が伝えられます。
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コントローラーからの情報に基づいて、各地で発生している様々な噴火による
事象が次々と訓練会場メインのディスプレーに映し出される地図ソフトに
書き込まれていきます。これが利根川水系砂防事務所が開設の準備を
進めている情報共有、発信ソフトです。
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こうして年に1回、利根川水系砂防事務所と関連団体は訓練を行います。

また年に数回「砂防公開講座」を開催、勉強会も定期的に開催されます…が、

実は次回2月24日の講座で不肖私、小森が「講師」を務めさせていただくことに
なっております。私の出演は当日午後1時45分からおよそ50分間、
「報道から防災を考える」という、大変な演題になっておりますが…
これまでの神戸での取材やパプアニューギニアの火山噴火での放送経験などを
まとめて、肩肘を張らずお話をしたいと思っております…まだ原稿、書いてませんが。

そんな多少、心もとない講演になりそうなので、ぜひリスナーの皆様にも
応援をいただきたいと。会場は群馬・渋川市民会館です。詳しくは…
http://www.ktr.mlit.go.jp/tonesui/event/2008/kouza7.pdf

★さらに本日の昼の番組では、日本カーリング選手権で見事、男子準優勝を果たした
「長野県CA」=軽井沢ディオスの皆さん、さらに女子3位に輝いた軽井沢ギャロップ= 「軽井沢」の皆さんが、青森からの帰郷後、さっそく生放送のスタジオに出演。
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日本カーリング界のトップステージで、見事チーム青森や同郷の男子日本A代表、
SC軽井沢クラブと堂々と渡り合ってきた彼ら、彼女たちの活躍は、私たち軽井沢の
留守番部隊にとって、とてもとてもうれしいニュースでした!

特に男子の決勝はSCとディオスの軽井沢同士で日本のトップを争うという、
感動的な展開に!試合後は感極まってSCは感動の涙にくれたという情報も…
真相はSC軽井沢クラブの皆さん本人たちに語っていただきましょう。
優勝チーム、SC軽井沢クラブへのインタビューは、明後日水曜日の朝番組、
「モーニング・キャンバス」で放送予定!!4月、カナダの世界選手権まで
今シーズンのカーリングはまだまだ終わりません!!
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軽井沢ウィンターフェスティバル~ヴァレンタイン花火大会も大成功! [ニュース]

冬の軽井沢を盛り上げる「軽井沢ウィンターフェスティバル」のフィナーレを飾る
「ヴァレンタイン・イン・軽井沢」、今夜は花火大会が矢ケ崎公園で行われました。
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冬の冷気の中、夜空に映える美しい花火に集まった800人を越える皆さんもも大喜び。

公園内にはジャングルジムから木の枝までいたるところにイルミネーションが。
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立方体のLEDを使ったディスプレーも軽井沢初登場。様々なデザインが
ハートに積み上げられた照明に描かれていきます。
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恋人同士が、あるいは家族同士がお互いを思い愛する気持ちを綴った
ラブメッセージはラブツリーにこうして飾られます。14日バレンタインデーに
聖パウロ教会のカルロス神父が愛のお祈りを捧げてくれることになっています。
きっと全ての愛が永久に続き、幸福のうちに成就するはず。
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僕も書かなくちゃ…っと「一応」、見栄を張りつつ。
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今日の浅間山 「噴火です」 [ニュース]

浅間山が噴火しました。去年8月以来のごく小規模な噴火から、
今回は「小規模な」噴火。少し大きめということで町内各所でも空気の振動=空振、
地鳴りのような音などを感じた人たちがいたようです。噴火に備えてちょうど
出社をしたところ、パラパラとフロントグラスや屋根に当たる「懐かしい音」。
これはきっと「火山灰の音」!…2年前のパプアニューギニア生活、
僕の任地には活発な火山があり、日本のそれまでの生活では体験したことの無い、
噴火が「日常的に発生する」場所でした。空振も地鳴りも火山灰も、毎日「当たり前」。
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朝方は雲に覆われ、噴煙の様子は確認できませんでした。

ということで、警戒レベル「3」の入山規制、半径4キロの手前にある
小諸市高峰高原のビジターセンターに中継に出かけました。
黒腑山など手前に山があるため、センターからは噴煙も見えません。
センターのスタッフの皆さんによると、噴煙も見えず、降灰もガスのにおいも無く、
全く通常通りの「最高の晴天 行楽日和」となりました。近くのスキー場にも
予定通り小諸市・水明小学校の皆さんがスキー学校にやって来ました。
黒腑山方面への登山は写真のとおり「不可」ですが、高峰山、嬬恋方面は
問題なくスノーシューや登山を楽しんでいただけます。近くのホテルでも
問い合わせはあるものの、キャンセルなどは出ていないそうです。
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その後、一気に車を走らせ群馬県との県境、峰の茶屋に移動。
白糸ハイランドウェイ、浅間ー白根ハイウェイは規制に伴い通行止めが継続。
国道146号線は通行できます。雄大な浅間山を撮影しようと観光客の
皆さんが車を停めてカメラを構えている姿が多く見られます。
車が多く通る道路ですので、くれぐれも交通安全をお願いします。
そして立ち入り禁止区域には入らないようお願いします。
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軽井沢町は通常どおりの生活が営まれ、平常どおりの観光をお楽しみ いただけます。どうぞご安心を。

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現地に行かなければ 何も始まらない [ニュース]

「現場に行くことから全てが始まる」となんだかテレビのサスペンスドラマのような
書き出しですが、新人記者時代に先輩から口すっぱく教えられた言葉です。
朝に夜に鳴り続けるポケットベルに急かされるように、県内中あちこちの事件事故現場に
取材に飛び回り、今もその経験は僕の財産としてしっかり息づいています。

青年海外協力隊に参加したのも、ボランティアスピリットを持ち、世の中のために
何か役に立ちたい、という思いはもちろんありましたが、毎日毎日自分が
見聞きする、原稿を読むニュースに登場する、紛争と貧困の「現場」である
「開発途上国」が本当にどんな場所なのか、この目で見て耳で聞いて体感したいという
「ニュースの現場」への渇望がいちばん大きな動機でした。

実際に赴任したパプアニューギニアは確かにテロの危険は無いものの、
犯罪の発生率も高く、マラリアやデング熱、加えてHIV/AIDSの高い感染率、
そして火山の噴火に地震と、「今日一日を無事に生きる」ための努力を払うこと、
そのストレスと緊張感から全く解放されないまま毎日を過ごす、日本では
かつて感じたことの無い異様な時間を体感しました。

ともすればそのプレッシャーにつぶされそうになった時に、僕を助けてくれたのは
近所で共に暮らす、そして取材で出会う、「現場」の子どもたちの笑顔でした。

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そして突然自分たちの前に現れた日本人の僕を受け入れ、支えてくれた
職場の仲間たちでした。

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日本と比べれば、物も無い、お金も無い、安全も無い、清潔なベッドも無い、
ナイナイ尽くしの「開発途上国」ではありましたが、人々は実に逞しく凛々しくつつましく、
お互いを支えあいながら毎日を生きています。

でもその彼らの努力にも関わらず、HIV/AIDSの感染拡大、強盗や部族紛争の犯罪などで
この素晴らしい人々が短命のうちに人生を終えざるを得ない事実。国民の平均年齢が
50歳代という事実が重く僕らの前に立ちはだかります。この写真の子どもたちのうち
どれだけの子どもたちが、その50歳代にすらたどり着けないまま命を失っていくのか、
そう考えると、たまらない気持ちになります。

愛する人を守りたい、大切な人を育てたい、という思いは日本人もパプアニューギニア人も、
そしてアフガニスタン人も同じです。そしてそのアフガニスタンに今、僕の大切な友人が
暮らしています。協力隊員の同期、同じ英語クラスの仲間として、共に学び暮らした彼女は
薬剤師としてパキスタンの病院に派遣されました。途中あの大地震に遭遇し、同じJICAの
仲間を失う辛い出来事を乗り越え、家族を失い傷つき泣き叫ぶ現地の人々の治療のために
毎日を過ごした彼女は、さらに自らの志を貫くために帰国後もネパールの山村へ渡り、
そして今、アフガニスタンのカブールで活動しています。

「テロが繰り返されるようなアフガンになぜわざわざ出かけるのか」と、あるいは
「銃声が毎日のように聞こえるパプアニューギニアでなぜ暮らすのか」と思われる方も
大勢いらっしゃることでしょう。

そんな皆さんの疑問に対する僕らの答えはひとつ。
「現地に行かなければ、何も始まらない」

パプアニューギニアの放送局での仕事を通じて、僕は病を予防し、犯罪を減らし、
人が人を大切にする気持ちを伝えることができると、ラジオの未来と可能性を実感して
帰ってきました。他の隊員仲間たちもそれぞれが人生の羅針盤を見つけながら
世界各国から日本に持ち帰りました。アフガニスタンで活動をしている彼女がどれほど
豊かな人生経験を得て帰ってきてくれるか、今から帰国報告がとても楽しみです。

そしてこうした僕らの思いを(それは「わがまま」と言えるかもしれないけれど)理解し、
開発途上国の現地へと送り出してくれた家族や友人たちには「感謝」の言葉しか
ありません。こうして今、無事に帰国し暮らしていられるのも、周りの人々の
暖かく深い愛情のおかげです。今回のペシャワール会の伊藤さんのご家族のお気持ちを
考えると、今回の悲しいニュースが伝える重みは、「ニュース原稿」だけでは伝え切れません。
自分の身が切り刻まれるような痛みと深い悲しみを感じながら、僕はこのニュースを
伝えています。このニュースを他人事のように「素通り」することが僕にはできません。

そしてなおもメディア人として僕はゆるぎなくこう思い続けています、
「現地に行かなければ、何も始まらない」。

いつか僕らがアフガニスタンやイラクに出かけられる日が来るように祈っています。
パプアニューギニアの子供たちが軽井沢の子どもたちと同じように健やかに
毎日を過ごすことができる日が来るように祈っています。
そして世界各地の「現地」で活動する仲間たちの安全な帰国を祈っています。

今、こうして日本で、軽井沢でブログを書いている自分が、果たして何ができるのかを
考えていきたいと思います。


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軽井沢の森で「椅子と語らう」 [ニュース]

軽井沢町追分に去年開設されたフォトギャラリー「ZIGZAG ジグザグ」
森の中に佇む素敵なギャラリーを建てたのが、日本の広告写真の第一人者、 遠山孝之さん。東京に生まれた遠山さんは信州の山を巡るのがお好きだった縁で、
軽井沢にやって来ました。

この8月1日から始まった遠山さんの写真展「椅子と語らうは、
遠山さんが撮影旅行に出掛けたアメリカ、ヨーロッパや南太平洋諸国で出会った
「椅子」たちがレンズに捉えられています。写真集「CHAIRS」はこちら。

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椅子

椅子

  • 作者: 遠山 孝之
  • 出版社/メーカー: 美術出版社
  • 発売日: 1988/06
  • メディア: ハードカバー



ギリシャの漁村、港町に面したカフェの「椅子」に腰をおろして語らう年老いた船員たち。
かつて貨物船に乗って世界中を航海したという男性は日本語で遠山さんに神戸で出会った
美しい日本女性との恋の物語を語ってくれたそう。

パリのカフェの片隅で何脚も重ねて積まれた「椅子」は、一日の「活躍」を終えて
明日の「出勤」に備えて眠りについているように見えます。

ハイドパークのベンチは一つ一つが異なるデザイン!どれも重厚で歴史を感じさせます。
このベンチでこれまでどんな人々が休み、愛を語らい、時間を過ごしていたのか。
「椅子」に座っていた人たちのお喋りが聞こえてきそうです。

日常の暮らしの中で当たり前のように存在する「椅子」をこうしてクローズアップする
写真展は、視点の新鮮さに感動すると同時に、その「椅子」を取り巻く空間を流れる
風を感じ、照りつける太陽の陽を感じ、さらに「椅子」を使う人々の姿を、生活をも
イメージさせます。そのイメージングの時間をのんびりと過ごし、遠山さんや奥様と
写真撮影の思い出を語らうひと時が実に居心地が良いんです。「ZIGZAG」そのものが
まるでふんわりと柔らかく快適な「椅子」のような感じ。

忙しい毎日の中でちょっと「椅子」に腰をおろして休みたくなるような時、
あるいは大切な誰かと一緒に出掛けるととても優しい気持ちになれる写真展、
「椅子と語らう」は来月23日まで開催中。水、木曜はお休みです。
ギャラリーは追分からカーリングホールみよたへ向かう途中の森の中。
詳しくは 080-5087-6619 まで。

遠山さんご夫婦のお話もとてもとても楽しいのです、都会の喧噪を離れて、
ゆっくりと遠山さんと写真談義、旅行談義はいかがですか?

ちなみに遠山さんのこれまでの作品もとてもとても素敵です。
クリスマスの窓やドアの飾り付けをテーマにしたものなどなど素晴らしいものばかり。


クリスマス・リース

クリスマス・リース

  • 作者: 遠山 孝之
  • 出版社/メーカー: 美術出版社
  • 発売日: 1988/11
  • メディア: ハードカバー




ノエル―聖夜を飾る

ノエル―聖夜を飾る

  • 作者: 遠山 孝之
  • 出版社/メーカー: 美術出版社
  • 発売日: 1991/11
  • メディア: ペーパーバック




DOORS

DOORS

  • 作者: 遠山 孝之
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 1995/11
  • メディア: 大型本



僕はこの「ドア」もかなりお気に入りです。家の持ち主の「顔」が見えて来るよう、
そして挨拶の「声」が聞こえて来るよう。

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ニュース、News、Nius [ニュース]

今でこそ「ニュースのためなら火の中、水の中」なんて偉そうなことが言えますが、
僕はかつてニュース取材を生業とする仕事なんてまっぴら、と思っていました。
僕の放送人としての人生は「ラジオで音楽番組を作ること」だけ、と考えていました。

そんな僕が社会人1年生、入社した放送局で最初に配属された部署はこともよろうに
「報道部」でした。お先真っ暗、夢も希望も休みも無い暗澹たる毎日。
記事を書く上司先輩の鉛筆を削り、お茶を入れ続け、やっと書かせてもらった原稿も
赤ペンでの直しがびっしり。徹夜で何十本、何百本、新聞配信記事のリライトをして、
ふらふらになりながら、そのままネタを求めて朝駆け夜討ちへと飛び出す毎日。

いやだいやだと言い続ける困った若造に呆れた会社の思いやりで
その後ラジオ制作に異動は果たしたものの、上司はかつての報道部の鬼デスク。
「ラジオもこれからは報道だ、報道部経験のあるお前はニュース担当」と
申し付けられ、以来ニュースや情報番組をひたすら担当。
台風災害や山火事からサリン事件に長野オリンピックと様々な取材現場に連日
足を運ぶごとに徐々にニュースの面白さ、現場の緊張感、人との出会いが
面白くなってきました。と同時に阪神淡路大震災でニュースが果たし得る役割と
限界を味わい、自分の進むべき道が分からなくなってしまったのも事実。

そんな自分を見つめ直し、鍛えるためにでかけたパプアニューギニア。
どこか「日本人の自分がパプアニューギニアの人たちに物を教える」という
「上から目線」を持ちながら協力隊員としての活動が始まりました。

そんな僕の「勘違い」を教えてくれた現地のジャーナリストがノエル・ビララです。

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僕の配属された国営ラジオNBCの首都局で記者として経験を積み、オーストラリア
ABCブリスベーンでの研修も経験してきた彼は、故郷東ニューブリテン州の支局に
戻って来た人物。彼は昼夜を問わず連日のように自分の車を飛ばして、時には
セスナ機やモーターボートをチャーターしてジャングルの奥深く、離島の隅々へ
MD録音機を片手に出掛けて行きました。他の職員たちが一日局でぼーっと過ごして
いるような(でもそれでいいんだけど…)中、彼だけはいつも取材に出掛けて行く。

赴任当初は土地勘も交通手段も分からない僕は、彼の取材の手伝いと称して
連日彼と一緒にそんな彼の取材場所に出掛けて行きました。
テレビなんて全く存在しないジャングルの村々の「情報ツール」はラジオだけ。
そんな我々Radio East New Britainの毎夜のニュース番組の看板記者である彼を
知らない人はいません。そんな彼はどんどんと地域の隅々に入り込み、時には
こうして一緒にジャングルで食事を囲みながら取材を敢行します。

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「どうしてそんなに頑張るの?」とある時、彼に尋ねました。すると彼は
美味しそうにバナナを頬張りながら「人の話を訊くこと、そしてそれをまた別の
人たちに伝えることができるニュースの仕事は楽しいじゃないか」と満面の笑顔。
その彼のコトバから、僕は「報道」という仕事がどれほどやりがいに満ちた仕事か、
そしてラジオの果たすべきこの「報道」という仕事がどれほど大切なことかを
思い知らされました。それ以来、僕はパプアを去るまでの2年間、ずっと彼と
一緒にこのニュース番組を担当、彼がするのと同じようにジャングルの村々を
周り、人々と膝と膝を突き合わせ、一緒に食事や睡眠も共にしながら、歌い踊り、
彼らのコトバを「取材」し続けました。

軽井沢に来て、再び僕はリスペクトしたいジャーナリストに出会いました。
かつて自分の大好きな音楽がどのラジオ局から何時にオンエアされるかを調べ、
ラジカセの前でドキドキしながらエアチェックをしていた時にずっとお世話になった
雑誌「FMfan」の編集長をお務めになった「軽井沢ニュース」の梅原編集長。

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梅原さんの細かなそして丁寧な取材のやり方は僕にとってはまさに「デスク」的な
存在。そして音楽を、軽井沢を、軽井沢の人たちを大切に思われる生き方は、
「軽井沢のニュースマン」として見習わなくては、と思っています。

信越放送の報道部の諸先輩大先輩には「何を今さら、遅すぎる!」と怒られてしまうと
思いますが、僕がこうしてまがりなりにもパプアで、軽井沢でニュースの仕事を
続けて来れたのは、しっかりと皆様に鍛えていただいたおかげです。
そしてパプアで、軽井沢で「ニュースを待ち望むリスナーの皆さん」の存在がある限り、
僕はノエルや梅原さんのように世界の何処に行っても「走り続けたい」と思うのです。

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嵐の軽井沢 [ニュース]

ここのところ連日、軽井沢は午後になると夕立がやってきます。
しかも雷と強い風を伴った「半端でない」強い雨が降ります。

今日は午後1時ごろから既に雷が鳴り始め、不穏な雲が東からやって来ました。
そして午後4時過ぎには遂にあたりはもう夜が訪れたかのように暗くなり、
どしゃぶりとなりました。スタジオのある軽井沢駅前はこんな感じ。

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驚いた観光客の皆さんは続々と駅に「避難」。
会社入り口の階段にも自由通路にも、思わぬ雨に濡れてしまった衣服や
ショッピングバッグの雨をぬぐう人、人、人。

降り始めから1時間もすると、ついに駅前ロータリーに溜まった雨水
かかとくらいの水かさに。写真ではちょっと分かりにくいかもしれませんが、
ちょっとした「小川」のような感じになってしまいました。

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ニュースでもお伝えしたとおり、しなの鉄道が運休したり、町内の道路信号が
停電で消えてしまったりと、昨年の台風9号のあの被害を思い出すかのような
そんな大変な夜になりました。思わぬ停電でまたまた困ってしまった方も多いはず。

僕が住んでいた南国パプアニューギニアの雨もそれはそれはすさまじいものが
ありました。人生40年、生まれてこのかた、あんなに激しく大量に降る雨を僕は
体験したことはありませんでした。小さなトタン屋根の我が家にはすさまじい雨音が
響き渡り、家の前の道路は丘を下る雨水で滝のようになり、「光った!」と感じたとともに
まるで爆発がおきたかのような地響きと強烈な音響で雷が落ち続けます。

こうなると停電はあたりまえ(もっともこんな時に電化製品を使っていると、すぐ
過電流でもう使えなくなります)なので、雷が聴こえ始めると、さっそく電化製品の
電源を全て抜いてしまったものです。雨漏りがする場所、雨が吹き込む壁の穴に
バケツなどをセットして、あとはもうひたすらスコールが去るのを待つしかありません。

あ、あと雨が降るとそんな感じで物音が聞こえにくいし、外にも出にくいという
こともあり、結構「盗賊」がやってきます。僕が最初に家のフェンスを着られ、
洗濯機を盗まれたのも嵐の夜。その後も玄関や窓の鍵を壊され、あわや賊が侵入!
なんて騒ぎがあったのもやっぱり大雨の夜でした。

仕事に行きたくても外へなど到底出ることも出来ず、もっとも放送局も停電で
電波が止まり、スタッフも土砂崩れや冠水で道が使えず(という「言い訳」でもある)
ほとんど出社しないので…。

嵐が去った後も、電線が切れる、道が冠水する、土砂崩れになる、断水するなんて
当たり前のこと。電気も無いまま、ただ水だけはしっかりウォータータンクに新鮮な!
雨水が溜まりますから大丈夫。仕事にも買出しにも町へ出かけることもままならず、
冷蔵庫のものをできるだけ腐りやすいものからさっさと食べ、それが終われば
庭木のマンゴーとパパイヤで食べつなぎ、インフラの回復を待つ日々でした。
ああー、懐かしい。協力隊赴任当初はスコールが来るたびに「びびっていた」僕も
すっかりそんなパプアの嵐に馴れてしまったのでした。

なんてことを考えれば、日本の嵐なんて…と思ってもいたのですが、去年の
台風9号での軽井沢の被害、そして今日も停電が町内で6時間にわたって
続いてたことを考えると、災害への備えは実に重要!と感じます。
これからが台風シーズン、準備はどうぞ怠りなく。我々もしっかり準備しなくちゃ

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湯川ダム”探検”! [ニュース]

今日は湯川ダムが一般公開される!ということで早速お邪魔しました。
御代田町にあるこのダムは長野県内でも3番目に古いダム…知らなかった。
貯水量およそ340万㎥というこのダムは、重力式コンクリートダム。
県佐久建設事務所管内には2つしか無いダムの一つが身近にあるわけで、
このダムをぜひ知っておきたい!ということで午前中で20人ほどが訪れたそう。

ダムの管理事務所脇からダムの内部へと。急な螺旋階段を降りると、
ひんやりと冷気に包まれた更なる階段で約20m下ります。

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ダムの中に入るなんて何とも不思議な経験、わくわくしていると外へ。
下から観ると雄大なダムの姿を一望できます。写真を撮っていると、
担当課長さんが「放水してみましょう!」とおっしゃるので、
上部にカメラを向けていたら、あれあれサイドから放水が!

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「テンターゲートは横にあるんですよ」とのこと。ではそのゲートを覗きに出発。
少し上部に登ると間近に赤い直径2mのハンドルのような物が。
すると再び放水開始!水が一気に流れる音とスピードはなかなかの迫力!

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ということでこの放水をコントロールする管理室も拝見。

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テレビ番組の中継で黒部ダムにお邪魔した時は、ここまで観ることが
できなかったので、いやいや大変楽しかったです。
そんなわけで取材終了と思いきや「絵を描いてあげるよ」とスタッフの方。
絵?何の絵ですか?ダムの絵?「いやいやあんたの絵だよ!」とのこと。
おもむろに色紙と実に様々な画材、絵筆が納められたケースが登場。
…元来、照れ屋な僕はこれまで似顔絵を描いてもらったことはありません。
小学校のとき、無理矢理友達同士を描き合って以来?かな…なんて
思い出に浸っていると「はい、完成!」の声。

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す、素晴らしいじゃないですか!!なんて素敵な仕上がり。
見合い写真の代わりに使いたいくらいですよ!!
ほぼ正確に!本人を描いていただいておりますので、ぜひ「このヒトなら
私の夫に!うちの娘の婿に!孫の婿に!」という方、ご連絡お待ちしてます。
愛情の深さは湯川ダムの貯水池並み、信頼の固さは湯川ダム同様、
マグニチュード8クラスの地震でも揺るぐことはございません!

まさかダムの取材で、似顔絵を描いていただけるなんて…サプライズでした。

湯川ダムの皆さん、建設事務所の皆さん、大変優しい方ばかり、
楽しいひと時をありがとうございました。この取材の模様は28日月曜日の
昼ワイド「気まぐれマーマレード」で。猛暑の中、ラジオから流れる
ダムの放水音は、一服の清涼剤になるはず!!


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